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2019年日本数学オリンピック予選解説
2019年1月14日(月)に行われた 日本数学オリンピック予選の問題を解説します。
問題は 日本数学オリンピック財団 のホームページで公開されています。
第1問(難易度:易)
言うまでもなく、31が素数であることを活用する問題ですね。
第2問(難易度:易)
下一桁の考察に加えて、3桁×3桁が6桁でなく5桁になるのはどのような時か、
に着目できるかどうかが、効率良く解くためのコツかと思います。
第3問(難易度:標準)
面倒ですね。数え落としを防ぐために、できるだけ対称性を利用しましょう。
第4問(難易度:易)
長さの話なので、相似を見つけるべきかな、という発想のもと、補助線を引けば図形的に解けます。
補助線を思いつかない時は、ベクトルの問題として解けば必ず解決します。
ベクトルでやってみると式がかなり煩雑になりましたが、「解法を2つ以上持っておくこと」「あとは計算さえ完遂すれば1問解けるんだからやってやろう、という気概と、それを裏付ける計算力をつけておくこと」は、数学オリンピックでも受験でも大切なことだと思います。
第5問(難易度:易)
ユークリッドの互除法を用いて一次不定方程式を解く、というのはセンター試験数学1Aでも頻出の事項です。数字が大きいだけで本質的にはセンターレベルですから、予選突破を目指す方は是非とも取りたい一問です。
背景としては、初等整数論の中国剰余定理(Chinese Remainder Theorem)に関する問題ですね。
第6問〜第12問
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